探偵は男だけの仕事じゃない。

TOPページ

【小泉劇場】とも呼ばれた第87・88・89代の内閣総理大臣を務めた小泉総理が、郵政民営化をするか否かを決める解散総選挙を行いました。

2005年(平成17年)8月8日のに衆議院解散をして総選挙をすると宣言しました。そして国会採決で郵政民営化法案に反対した自民党衆議院員には、自民党候補として公認はしないと明言して、郵政民営化賛成候補を擁立していきました。自民党の中で女性で一番総理大臣に近い女性議員として大臣などを歴任してきた、女性自民党議員の中では『大物』の野田聖子は郵政民営化法案に反対票を投じたため、野田議員の選挙区岐阜1区に小泉チルドレンの1人が刺客候補として落下傘候補として登場しました。

刺客候補として登場したのは、佐藤ゆかり氏です。佐藤ゆかり氏登場した時は、小泉チルドレンの女性刺客候補の中で一番美人だったということ。そして佐藤ゆかりの母親が探偵事務所(佐藤みどりリサーチセンター)を経営していたという経歴を聞いて驚きました。小説の中でも女性探偵は少ないのに、本当に女性探偵がいたんだ・・しかも佐藤ゆかり候補者の母親だったら、年齢的にもかなり上のはず。そんな昔に日本で女性探偵をしている人がいたなんて?!と女性で探偵をしていたこと。しかも昔・・ということに佐藤ゆかり候補者にかなり興味がわきました。佐藤ゆかり氏の母親佐藤みどりさんは、大正9年(1920年)2月の東京生まれです。1937年(昭和12年)純心女子学園卒業してから1946年(昭和21年)に両親の後を継ぐ形かたちで『私立佐藤探偵局』の局長となりました。もちろん21世紀の今では女性の探偵として活躍されている方がマスコミなどに登場していますが、その当時の日本で探偵。しかも女性で局長ということに、その当時のマスコミからも当然ながら脚光を浴びて週刊誌などでも取り上げらえていたそうです。

そんな女性探偵佐藤みどり局長の旦那さんも、同じ探偵局の探偵でした。【探偵一家】ということで世間の注目を浴びていましたが、佐藤みどり局長は探偵業だけにとどまらず文筆業にも活躍の場を広げて、探偵としての体験記「女の眼」「情事の部屋」という本も出版しています。当時の日本を考えると、親が経営していた稼業とはいっても、女性が仕事を持つこと自体もとても珍しく、そして旦那さんが社長ではなく妻が旦那さんの上司(社長)ということも非常に珍しいケースではないでしょうか。女性が仕事を持ちキャリアを重ね(文筆業)ていく。というスタイルは、日本女性が社会進出する走りともいえるでしょう。小説の中でも、男性が主人公で推理小説(探偵)で活躍するシリーズは多くありますが、女性の主人公が推理小説の中で活躍するシリーズは少ないのが現状です。やはり男性作家が多いということも理由にあるでしょうが、シャーロックホームズや明智小五郎など日本だけではなく海外の作家をみても男性の探偵の方が主役で推理小説の中で活躍しているケースの方が断然多く見られます。

イギリスを代表する【ミステリーの女王】アガサ・クリスティは女性の推理小説家で大活躍しましたが、彼女の作品の中活躍する『エルキュール・ポアロ』が有名ですが、アガサ・クリスティの中でも女性がいます。ミス・マープルです。ミス・マープルは女性(老嬢)として数々の作品で活躍してクリスティ最後の作品「スリーピング・マーダー」でも活躍しました。日本でももちろん推理小説で活躍している女性が主役です。残念ながら探偵ではなく、女性刑事ではありますが、乃南アサが書く音道貴子シリーズです。そのシリーズの『凍える牙』で第115回直木賞を受賞しています。アメリカではスー・グラフトンの『キンジー・ミルホーン』シリーズが女性探偵シリーズです。キンジー・ミルホーンはアルファベット順に作品があるので、アルファベット・ノベルとしてよく知られています。主人公がコツコツ地道に捜査活動を続けていく作品シリーズです。ミステリーの女王の名前と呼ばれたアガサ・クリスティ。最初から『エルキュール・ポアロ』ではなく『ミス・マープル』で作品を作ってほしかった・・なんて思ってしまいますが、それでも『ミス・マープル』もアガサ・クリスティを代表する女性主人公として活躍してくれてアガサ・クリスティの最後の作品にもなったので良かったのかな?!とも思います。ミス・マーブルが登場したのは1927年(昭和2年)です。昭和のまさに初期ですが、日本では女性探偵局長として活躍した佐藤みどりさんの登場よりも架空の人物ですがミス・マーブルが登場した方が少し早かったようです。アガサ・クリスティの作品で大活躍する老嬢探偵ミス・マープルは、日本の昭和初期の登場で昭和時代の働く女性に、多少なりとも影響を与えたのではないでしょうか?!

ミス・マープル

アガサ・クリスティの推理小説に出てくる架空の老嬢ですが、エルキュール・ポアロに次いでクリスティ作品を代表する主人公でもあります。『牧師館の殺人』からクリスティ最後の作品『スリーピング・マーダー』までの12の長編そして20の短編に登場した名女性探偵です。

ミス・マープル登場作品
厳密にすると、ミス・マープルが初登場した作品は1927年(昭和2年)雑誌に掲載された短編「火曜クラブ」が初登場となりました。しかし、短編集『火曜クラブ』が刊行されたのは1932年(昭和7年)になったので、その2年前の1930年(昭和5年)に長編『牧師館の殺人』が刊行されています。このような理由で、ミス・マープルの初登場作品は『牧師館の殺人』になっていることが多く見られます。ミス・マープルが最後の登場する作品『スリーピング・マーダー』は、ミス・マープルシリーズの完結を目的として1943年(昭和18年)に執筆されました。そして『カーテン』と一緒にアガサ・クリスティが亡くなってから出版する契約が結ばれました。結局生前に刊行された『カーテン』とは違って、予定通りアガサ・クリスティが亡くなってからの死後、約半年後1976年(昭和51年)10月に刊行されています。
ミス・マープルどんな人?
初期長編の『牧師館の殺人』での性格は詮索好きで辛辣でした。それ以後の作品では詮索好きは変わりませんが。温厚で、人好きするタイプの人間です。私たちが一般的にイメージするような優しいおばあちゃんです。ミス・マープルの生まれはヴィクトリア朝の後期です。出身はロンドン近郊で、家は中流家庭です。人並みの人生を送っていますが、両親に結婚を反対されたことから独身を貫くことを決めていて、ロンドンから45マイル程離れたセント・メアリ・ミード村に移住しています。その後は、編み物や刺繍、庭いじりを趣味として、村に閉じこもったような暮らしぶりでしたが、買物のために知り合いとロンドンに出かけているのこともあるので、まったく社交性がないというわけではありません。あるとき、作家の甥レイモンド・ウェストによって作られた“火曜クラブ”(訳によっては“火曜ナイトクラブ”)で、家を会合の場所として貸すことになります。火曜クラブの当初は、村以外のことは何も知らない老婆と見られていて、火曜クラブの参加者からは軽んじられていましたが、参加者が話す迷宮入り事件を完璧に解いていき、探偵としての才能を認知されるようになりました。火曜クラブに参加する以前から、村の中で起こった小さな事件などを解決していると思われます。近代教育を受けていない無学な人間。と自分自身を謙遜することがありますが、イタリアの寄宿女学校に留学していた経験を持っているので、一通りの教養はそなえています。ミス・マープルのモデルには、アガサ・クリスティの祖母と見られています。マープルの原型とも呼べる人が、『アクロイド殺し』にシェパード医師の姉キャロラインとして登場していますが、このことなどはどちらもクリスティ自身が語っています。
ミス・マープルの推理
起こった出来事や話された内容を、ミス・マープル自身の経験、特にセント・メアリ・ミード村で過去にあった出来事に当てはめることで推理をするという点に最大の特徴があります。唐突に、一見無関係のような昔話を始めるので、初めて会った人はミス・マープルを馬鹿にすることが多くあります。このような推理法ができるのは、ミス・マープルの彼女の人物に対する観察力と長年の経験に裏付けられた洞察力があるからこの推理法で事件を解決することができます。そのために、他の探偵達と比べるとな物理的な証拠をもとにした推察よりも、動機面から推理を始める傾向が強くみられます。この傾向はクリスティ作品全般にも見られる推理方法ですが、ミス・マープルにはその性質が特に強く見られます。推理スタイルや『火曜クラブ』などから安楽椅子探偵と思われがちですが、大部分の作品でミス・マープルも他の探偵たちと同じように、自分から事件現場に赴いたり、出掛けた先で事件に遭遇したりしています。

ミス・マープル登場する長編

  • 1930年(昭和5年)・・・牧師館の殺人(The Murder at the Vicarage)
  • 1942年(昭和17年)・・・書斎の死体 ( The Body in the Library)
  • 1943年(昭和18年)・・・動く指 ( The Moving Finger)
  • 1950年(昭和25年)・・・予告殺人 ( A Murder is Announced)
  • 1952年(昭和27年)・・・魔術の殺人 ( They Do It with Mirrors)
  • 1953年(昭和28年)・・・ポケットにライ麦を ( A Pocket Full of Rye)
  • 1957年(昭和32年)・・・パディントン発4時50分 ( 4.50 from Paddington)
  • 1962年(昭和37年)・・・鏡は横にひび割れて ( The Mirror Crack'd from Side to Side)
  • 1964年(昭和39年)・・・カリブ海の秘密 ( A Caribbean Mystery)
  • 1965年(昭和40年)・・・バートラム・ホテルにて ( At Bertram's Hotel)
  • 1971年(昭和46年)・・・復讐の女神 ( Nemesis)
  • 1976年(昭和51年)・・・スリーピング・マーダー ( Sleeping Murder)

ミス・マープル登場する短編

  • 1927年(昭和2年)・・・火曜クラブ ( The Tuesday Night Club)
  • 1928年(昭和3年)・・・アスタルテの祠( The Idol House of Astarte)
  • 1928年(昭和3年)・・・金塊事件 (Ingots of Gold)
  • 1928年(昭和3年)・・・舗道の血痕 ( The Bloodstained Pavement)
  • 1928年(昭和3年)・・・動機対機会 ( Motive v. Opportunity)
  • 1928年(昭和3年)・・・聖ペテロの指のあと (The Thumb Mark of St. Peter)
  • 1929年(昭和4年)・・・青いゼラニウム ( The Blue Geranium )
  • 1930年(昭和5年)・・・二人の老嬢 ( The Companion)
  • 1930年(昭和5年)・・・四人の容疑者 ( The Four Suspects)
  • 1930年(昭和5年)・・・クリスマスの悲劇 ( A Christmas Tragedy )
  • 1930年(昭和5年)・・・毒草 ( The Herb of Death )
  • 1930年(昭和5年)・・・バンガロー事件 ( The Affair at the Bungalow)
  • 1931年(昭和6年)・・・溺死 ( Death by Drowning)
  • 1935年(昭和10年)・・・ミス・マープルの思い出話( Miss Marple Tells a Story)
  • 1941年(昭和16年)・・・管理人事件 ( The Case of the Caretaker)
  • 1942年(昭和17年)・・・昔ながらの殺人事件 ( Tape-Measure Murder )
  • 1942年(昭和17年)・・・申し分のないメイド ( The Case of the Perfect Maid)
  • 1944年(昭和19年)・・・奇妙な冗談 ( Strange Jest)
  • 1954年(昭和29年)・・・ 教会で死んだ男 ( Sanctuary )
  • 1960年(昭和35年)・・・グリーンショウ氏の阿房宮 ( Greenshaw's Folly)